忘れもしないあの日、私は自宅のトイレで悪夢を見ました。朝、いつものようにトイレに入ると、床一面が水浸しになっているではありませんか!まさに「トイレ水浸し」の状況で、私は一瞬にしてパニックに陥りました。頭の中は真っ白になり、「どうしよう、どうしよう」とそればかり。でも、何とか冷静にならなければと自分に言い聞かせ、まず最初にやったことは、止水栓を閉めることでした。以前、友人から水漏れの話を聞いた際に、止水栓の場所を確認しておいたのが幸いしました。タンクの横にある小さなレバーを慌てて右に回すと、幸いなことに水が止まりました。次に、とにかく水を吸い取らなければと、家中のタオルをかき集め、床の水を拭き取り始めました。フローリングの隙間に水が入り込まないか心配で、必死に拭き続けました。拭いても拭いても水が湧いてくるような感覚で、途方に暮れそうになりましたが、諦めずに作業を続けました。その間に、夫に電話で状況を伝え、帰宅後すぐに修理業者を呼ぶ手配を頼みました。業者の方が到着するまでの間、私は水浸しになった箇所の乾燥を試みました。窓を全開にして換気を促し、家にある扇風機を総動員して風を当て続けました。水が引いていくにつれて、床が乾いていくのが分かり、少し安心しました。業者の方が来てくださると、迅速に原因を特定し、あっという間に修理を終えてくれました。原因は、タンク内の部品の劣化によるものでした。この一件で、私はトイレの水漏れに対する備えの重要性を痛感しました。止水栓の位置確認はもちろんのこと、信頼できる修理業者の連絡先をすぐに調べられるようにしておくこと、そして何よりも、いざという時に冷静に対応することの大切さを学びました。まさか自分の身に降りかかるとは思ってもみませんでしたが、この経験は私にとって大きな教訓となりました。