オキシクリーンを使うと洗濯機が壊れるのか正しい知識でトラブルを防ぐ

オキシクリーンは洗濯機の掃除や衣類の漂白に役立つ酸素系漂白剤として人気があるが、誤った使い方をすると洗濯機にトラブルを引き起こすことがある。「オキシクリーンを使ったら洗濯機が故障した」「排水が詰まった」といった声を聞くことがあるが、その多くは適切な方法を守らなかったことが原因となっている。そのトイレつまりが起こった五條市では配管交換したオキシクリーン自体が洗濯機を直接壊すわけではないが、誤った使用方法が洗濯機に負担をかけることは十分に考えられる。問題が発生しやすいポイントを理解し、正しい方法で使用することが重要だ。オキシクリーンを使う際に最も注意すべきなのは、粉末の溶け残りによる排水詰まりのリスクだ。オキシクリーンは水では溶けにくい性質があり、特に水温が低い状態で直接洗濯槽や洗剤ケースに投入すると、完全に溶けずに残ることがある。溶け残った粉末が洗剤ケースや排水ホース、フィルターに蓄積すると、水の流れが悪くなり、排水エラーを引き起こすことがある。特に冬場は水温が低いため、オキシクリーンを使用する際は必ず40℃以上のぬるま湯でしっかりと溶かしてから投入することが必要になる。粉末のまま投入するのではなく、完全に溶かした状態で使用することで、詰まりのリスクを大幅に減らすことができる。泡立ちすぎることも洗濯機のトラブルを引き起こす原因のひとつだ。オキシクリーンは酸素の力で汚れを浮かせる仕組みになっているが、その際に発生する泡が多すぎると、洗濯機の排水機能に影響を与えることがある。特にドラム式洗濯機は泡を排出しにくい構造になっているため、大量の泡が残るとセンサーが誤作動を起こし、エラー表示が出ることがある。泡が排水ポンプに入り込むと、ポンプに負担がかかり、故障のリスクが高まる可能性もある。洗濯機の負担を減らすためには、オキシクリーンの適量を守り、一度に大量に使用しないことが重要になる。泡が多くなりすぎるとすすぎの際に洗剤が落ちにくくなり、洗濯物に残留成分が付着する原因にもなるため、適切な量を守ることが必要だ。洗濯槽の掃除にオキシクリーンを使用する際には、漬け置き時間にも気をつける必要がある。オキシクリーンは強力な洗浄力を持つが、長時間放置すると洗濯機のゴムパーツにダメージを与えることがある。洗濯機にはドアパッキンやホースなどのゴム製の部品が使われているが、アルカリ性の洗剤に長時間さらされることでゴムが劣化し、ひび割れや変形が起こることがある。ゴムが劣化すると水漏れの原因になり、修理が必要になることもあるため、漬け置きを行う場合は2~3時間以内にとどめるのが望ましい。長時間放置せず、適切な時間内で洗浄を終えることで、洗濯機の部品に負担をかけることなく安全に掃除を行うことができる。洗浄後にはしっかりとすすぎを行い、オキシクリーンの成分が洗濯機内に残らないようにすることが重要だ。