洗面所の床を新しく張り替えると、空間全体が明るく清潔な印象になり、気分も一新されます。しかし、計画や業者選びを間違えると、「こんなはずじゃなかった…」と後悔する結果になりかねません。ここでは、洗面所の床張り替えでよくある失敗例とその対策についてご紹介します。よくある失敗の一つが「床材選びのミスマッチ」です。デザインだけで選んでしまい、実際に使ってみると「思ったより滑りやすかった」「髪の毛や汚れが目立ちやすい色だった」「掃除がしにくい素材だった」といった後悔の声が聞かれます。洗面所は水濡れしやすく、裸足で歩くことも多い場所です。デザイン性はもちろん、耐水性、防汚性、清掃性、そして滑りにくさといった機能面を十分に考慮し、サンプルを取り寄せるなどして実際の質感を確認してから選びましょう。次に多いのが「下地処理の不足によるトラブル」です。既存の床材を剥がしてみたら、下地が腐っていたり、湿気でカビが生えていたりすることがあります。この下地処理を十分に行わずに新しい床材を張ってしまうと、後々、床鳴りが発生したり、床材が浮いてきたり、カビが再発したりする原因となります。業者に依頼する場合は、下地の状態を確認し、必要な処理をきちんと行ってくれるかを確認しましょう。DIYの場合は、特に下地処理を丁寧に行うことが重要です。業者選びでの失敗も後悔につながります。「見積もりが安かったから依頼したら、手抜き工事で仕上がりが雑だった」「工事後に追加料金を請求された」「連絡が取りにくく、アフターフォローがない」といったトラブルです。価格だけで判断せず、複数の業者を比較検討し、実績や評判、保証内容などをしっかり確認して、信頼できる業者を選びましょう。DIYで挑戦した場合の失敗例としては、「採寸ミスで床材が足りなくなったり、隙間ができたりした」「接着剤の塗りムラで床材が浮いてしまった」「カッターの扱いが悪く、仕上がりが汚くなった」などが挙げられます。DIYは費用を抑えられますが、時間と労力がかかり、仕上がりの質は自己責任となります。難易度やリスクを理解した上で、慎重に作業を進める必要があります。これらの失敗例を参考に、事前の情報収集と計画をしっかりと行い、信頼できるパートナー(業者または自分自身の技術)を選ぶことが、後悔しない洗面所床張り替えの鍵となります。