ポンプの選び方ー流量、揚程、材質など、重要なポイントを解説

ポンプを選ぶ際には、さまざまな要素を考慮する必要があります。ここでは、ポンプ選びの際に重要なポイントとなる、流量、揚程、材質などについて解説します。まず、「流量」とは、ポンプが単位時間あたりに送り出すことができる液体の量のことです。必要な流量は、用途によって異なります。例えば、家庭用の井戸ポンプであれば、1分間に20リットル程度の流量があれば十分ですが、工業用のポンプでは、1分間に数百リットル、あるいは数千リットルの流量が必要になることもあります。次に、「揚程」とは、ポンプが液体を吸い上げて、押し上げることができる高さのことです。揚程も、用途によって異なります。例えば、家庭用のシャワーポンプであれば、数メートルの揚程があれば十分ですが、高層ビルに水を供給するポンプでは、数十メートル、あるいは数百メートルの揚程が必要になることもあります。また、「材質」も重要なポイントです。ポンプの材質は、移送する液体の種類によって選ぶ必要があります。例えば、水や油などの一般的な液体を移送する場合は、鋳鉄やステンレス鋼製のポンプが使用されますが、腐食性液体を移送する場合は、耐食性の高い樹脂製やセラミック製のポンプが使用されます。さらに、「電源」も確認しましょう。ポンプには、AC電源(交流電源)を使用するものと、DC電源(直流電源)を使用するものがあります。AC電源は、一般家庭のコンセントから供給される電源で、DC電源は、バッテリーなどから供給される電源です。設置場所や、使用する電源に合わせて、適切なポンプを選びましょう。「設置場所」も考慮する必要があります。ポンプには、屋内用と屋外用があります。屋外に設置する場合は、防水性や防塵性の高いポンプを選ぶ必要があります。また、騒音や振動も考慮しましょう。特に、住宅地で使用する場合は、低騒音・低振動のポンプを選ぶことが重要です。そして、「メンテナンス性」も重要なポイントです。ポンプは、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスが容易なポンプを選ぶことで、長く安心して使用することができます。これらのポイントを総合的に考慮し、用途に合った最適なポンプを選びましょう。