突然シャワーがお湯にならない私の奮闘記

それは、仕事で疲れて帰宅した凍えるように寒い冬の夜のことでした。温かいシャワーを浴びて一日の疲れを癒そうと、意気揚々と浴室に向かいました。シャワーのレバーを目一杯お湯側にひねり、お湯が出てくるのを待ちます。しかし、いつまで経っても出てくるのは氷のように冷たい水ばかり。「あれ?おかしいな」。最初は、給湯器が作動するまで時間がかかっているのかと思いましたが、数分待っても状況は変わりません。明らかに異常事態です。焦る気持ちを抑え、まずは他の蛇口を確認することにしました。キッチン、洗面所、どちらの蛇口からもちゃんとお湯は出ます。ということは、問題はシャワー周りに限定されているようです。給湯器本体の故障ではなさそうだと少し安堵しましたが、原因が分からないことには解決しません。次に疑ったのはシャワーの混合水栓です。我が家のシャワーは、レバーを上下左右に動かして温度と流量を調節するシングルレバータイプ。もしかして、この内部の部品が壊れたのか?でも、数年前に交換したばかりのはずなのに。インターネットで「シャワー お湯だけ出ない」と検索してみると、混合水栓の温度調節カートリッジの故障という情報が多く見つかりました。自分で交換することも可能らしいですが、部品の特定や交換作業に自信がありません。下手に触って水漏れでも起こしたら、もっと大変なことになります。途方に暮れかけた時、ふとシャワーヘッドに原因がある可能性はないだろうか、と思いつきました。最近、節水タイプのシャワーヘッドに交換したばかりだったのです。もしかして、取り付け方が悪かったり、内部で何かが詰まったりしているのか?試しに、以前使っていた古いシャワーヘッドに付け替えてみました。すると、どうでしょう。あっけなく、温かいお湯が出てきたではありませんか!原因は、新しいシャワーヘッドの内部構造か、あるいは取り付け時の接続部分に何か問題があったようです。結局、その日は古いシャワーヘッドで温かいシャワーを浴びることができ、事なきを得ました。後日、新しいシャワーヘッドの説明書をよく読み直し、パッキンなどを確認して再度取り付けたところ、問題なくお湯が出るようになりました。おそらく、最初の取り付け時にパッキンがずれていたか、ゴミが挟まっていたのかもしれません。たかがシャワーヘッド、と侮っていましたが、思わぬトラブルの原因になるのだと学びました。