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トイレタンクの仕組みと異音発生メカニズム
トイレタンクの主な構成部品とその役割、そして異音との関連について解説します。まず、タンクに水を供給し、一定の水位で給水を停止させる役割を担うのが「ボールタップ」です。ボールタップは、タンク内の水位が下がると連動して浮き球(フロート)が下がり、給水弁が開いて水が供給されます。水が溜まってくると浮き球が上がり、設定された水位に達すると給水弁が閉じて水が止まる仕組みです。このボールタップが劣化すると、弁が完全に閉まらなくなり、少量の水が流れ続けることがあります。これが「シュー」という異音の原因となる代表的なケースです。また、給水時に異常な音がする場合も、ボールタップ内部の部品の摩耗や故障が考えられます。次に、タンクに溜まった水を便器へ流す役割を持つのが「排水弁(フロートバルブまたはフロートゴム球)」です。レバーを操作すると、この排水弁が開き、タンクの水が一気に便器へと流れ込みます。水が流れ終わると、排水弁は自重や水の力で閉じて、再びタンクに水が溜まり始めます。この排水弁のゴム部分が劣化したり、ゴミが挟まったりして密閉性が失われると、タンクから便器へ水が漏れ続ける状態になります。これが「ポタポタ」「チョロチョロ」といった水漏れの音や、絶えず水が補充される際の「シュー」音を引き起こします。排水弁とレバーをつなぐ「鎖」の長さが不適切な場合も、排水弁が完全に閉まらず水漏れの原因となることがあります。さらに、タンク内には「オーバーフロー管」という部品があります。これは、何らかの理由でボールタップが故障し、給水が止まらなくなった場合に、タンクから水が溢れ出るのを防ぐための安全装置です。オーバーフロー管の上端よりも水位が高くなると、余分な水はこの管を通って便器内に排出されます。通常、水位がオーバーフロー管の高さまで上がることはありませんが、ボールタップの故障などで異常に水位が上がると、ここから水が流れ続け、「ザー」といった音がすることがあります。このように、トイレタンク内の各部品は連動して機能しており、一つの部品の不具合が異音の発生につながることがあります。異音の原因を特定するには、これらの部品の役割と状態を理解することが重要です。
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給湯器凍結水抜きを怠った私の悲惨な体験
あれは忘れもしない、数年前の1月のことでした。天気予報では、数年に一度レベルの強烈な寒波がやってくると連日報道されていました。私の住む地域でも、最低気温がマイナス5度を下回るとのこと。正直、「まあ、大丈夫だろう」と高を括っていたのです。給湯器の水抜きなんて、これまで一度もやったことがありませんでしたし、なんだか面倒くさそうだな、と思っていたからです。寒波が襲来した朝、いつものように顔を洗おうと洗面所でお湯の蛇口をひねりました。しかし、待てど暮らせど出てくるのは冷たい水ばかり。おかしいな、と思いキッチンでも試しましたが結果は同じ。まさか、と思い給湯器のリモコンを見ると、エラー表示が出ています。慌てて外に出て給湯器を確認すると、配管の一部が妙に膨らんでいるような……。完全に凍結してしまったようでした。その日は日中も気温が上がらず、結局一日中お湯を使うことができませんでした。冷たい水で顔を洗い、食器を洗い、お風呂に入ることもできません。冬場にお湯が使えないことが、これほどまでに不便で辛いことなのかと思い知らされました。翌日、気温が少し上がり、凍結が自然に解けることを期待しましたが、状況は変わりません。エラー表示も消えず、どうやら凍結によって給湯器内部の部品か配管が破損してしまったようでした。仕方なく、インターネットで慌てて修理業者を探し、連絡を取りました。しかし、同じように給湯器の凍結トラブルに見舞われた家が多かったようで、どの業者も電話が繋がりにくく、繋がっても「すぐには行けません」「順番待ちです」との返答ばかり。ようやく翌々日に業者の方に来てもらうことができましたが、診断の結果は、内部の配管が凍結により破裂しているとのこと。部品交換が必要で、修理費用はなんと数万円にもなりました。業者の方からは、「これだけ冷え込む予報が出ていたのに、水抜きしなかったんですか?していれば防げた可能性が高いですよ」と、半ば呆れたように言われてしまいました。あの時、ほんの少しの手間を惜しまずに水抜きをしていれば、こんな不便な思いも、痛い出費もしなくて済んだのに……。本当に後悔しました。この一件以来、私は天気予報で氷点下の予報が出ると、必ず寝る前に給湯器の水抜きをするようになりました。あの辛い経験は、二度と繰り返したくありません。
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シャワーお湯トラブル考えられる原因とは
寒い日にシャワーを浴びようとしたら、お湯が全く出ない。そんな経験は誰にとっても辛いものです。シャワーからお湯が出ないというトラブルには、いくつかの原因が考えられます。慌てて業者を呼ぶ前に、まずは考えられる原因を知っておくことが、冷静な対処への第一歩となります。最も一般的な原因は、給湯器本体の不具合です。給湯器が何らかの理由で着火していない、あるいは燃焼が停止している可能性があります。ガス給湯器の場合は、ガスの供給が止まっている、あるいは点火装置に問題があるのかもしれません。電気給湯器やエコキュートの場合は、電気系統のトラブルや、タンク内のお湯切れ(湯切れ)ということも考えられます。給湯器のリモコンにエラーコードが表示されている場合は、取扱説明書を確認することで原因の特定につながる可能性があります。次に考えられるのは、シャワーの混合水栓自体の故障です。混合水栓内部には、お湯と水の量を調節して適切な温度にするためのバルブやカートリッジといった部品が使われています。これらの部品が経年劣化や水垢の付着などで故障すると、お湯側の水の流れが遮断されたり、温度調節がうまくできなくなったりして、お湯が出なくなることがあります。この場合、シャワー以外の蛇口(キッチンや洗面所など)からはお湯が出るのに、シャワーだけお湯が出ないという特徴的な症状が見られることがあります。また、給湯器や蛇口に問題がなくても、給湯配管に問題があるケースも考えられます。特に冬場に多いのが、配管の凍結です。給湯器からシャワーまでの配管が屋外を通っている場合や、断熱が不十分な場合、配管内の水が凍ってしまい、お湯の流れを止めてしまうことがあります。さらに、まれなケースですが、家全体の水の元栓や、給湯器への給水バルブが何かの理由で閉まっている、あるいは半開きになっている可能性も考えられます。他の蛇口からも水自体が出ない場合は、この可能性を疑ってみる必要があります。これらのように、シャワーからお湯が出ない原因は多岐にわたります。まずは、他の蛇口からお湯が出るか、給湯器のリモコンにエラー表示はないかなどを確認し、原因を絞り込んでいくことが大切です。
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ガス電気石油給湯器タイプ別水抜き方法の要点
主に家庭で使用される給湯器には、ガス給湯器、電気を使う電気温水器やエコキュート、そして灯油を燃料とする石油給湯器があります。それぞれのタイプに応じた水抜きのポイントを知っておくことで、より適切で安全な作業が可能になります。まず、最も一般的なガス給湯器の水抜きは、これまで述べてきた手順が基本となります。給湯器本体の電源を切り、給水元栓を閉め、給水・給湯双方の水抜き栓を緩め、宅内の蛇口を開けて水を抜きます。機種ごとの水抜き栓の位置や形状を確認することが重要です。次に、電気温水器やエコキュートの場合です。これらはタンクにお湯を貯めておく貯湯式のため、ガス給湯器とは構造が大きく異なります。水抜きの手順もより複雑になる傾向があります。基本的な流れとして、まずタンクへの給水を止めるために給水元栓(止水栓)を閉めます。そして、タンク下部にある「逃し弁」のレバーを操作して圧力を抜き、さらにタンク下部にある「排水栓」を開けてタンク内の水を排水します。タンクの容量が大きい(数百リットル)ため、完全に排水するにはかなりの時間がかかります。また、ヒートポンプユニット(エコキュートの場合)やリモコンの設定など、機種ごとに特有の操作が必要になる場合があります。必ず取扱説明書で詳細な手順を確認し、不明な点はメーカーや専門業者に問い合わせるのが賢明です。最後に、石油給湯器(灯油ボイラー)の場合です。石油給湯器にも瞬間式と貯湯式がありますが、基本的な水抜きの考え方はガス給湯器や電気温水器と同様です。給水元栓を閉め、機器本体や配管の水抜き栓を開けて水を抜きます。貯湯式の場合は、タンクの水を抜く手順が必要になります。石油給湯器特有の注意点としては、燃料である灯油の配管(送油管)も凍結する可能性があることです。特に寒冷地仕様でない場合や、配管に保温措置がされていない場合は注意が必要です。また、減圧弁や安全弁といった部品の水抜きも必要になる場合があります。これも機種によって手順が異なるため、取扱説明書の確認が不可欠です。いずれのタイプの給湯器であっても、共通して言えるのは、取扱説明書をよく読み、その指示に従うことが最も重要であるということです。また、作業前には必ず電源を切り、安全に配慮して行うことが基本です。
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トイレから変な音まず試したいチェック項目
「最近、トイレから変な音がするんだけど…」そんな時、業者を呼ぶ前に自分で確認できることがいくつかあります。原因を特定できれば、簡単な調整で直ることもありますし、業者に依頼する際にも状況を的確に伝えられます。まず試してほしいのが、トイレタンクの蓋を開けて内部を観察することです。蓋は陶器製で重いものが多いので、落として割らないように両手でゆっくりと持ち上げ、安定した場所に置いてください。タンクの中には水が溜まっており、様々な部品が設置されています。ここでチェックしたいのは、水が不必要に流れ続けていないかという点です。特に、便器の中にチョロチョロと水が流れ込んでいないかを確認しましょう。もし水が流れ続けているようであれば、タンク内の部品のいずれかに不具合がある可能性が高いです。次に、タンク内の水位を確認します。通常、タンクの内側には「WL」と書かれた標準水位線があります。水位がこの線よりも著しく高い、または低い場合は、給水量を調整するボールタップやフロートバルブに問題があるかもしれません。浮き球(フロート)が引っかかって正常に上下運動できていない、あるいはアームが曲がっているなどの可能性も考えられます。浮き球を手で少し持ち上げてみて、給水が止まるかどうかを確認するのも有効なチェック方法です。また、排水弁(フロートゴム球やフロートバルブ)がきちんと閉まっているかも確認しましょう。ゴム球が劣化して変形していたり、鎖が絡まって斜めになっていたり、ゴミが挟まっていたりすると、隙間から水が漏れてしまいます。手で触ってみて、ゴムが劣化していないか、スムーズに動くかなどを確認します。これらのチェックを行っても原因が特定できない場合や、タンク内部ではなく、壁の中や床下から音が聞こえるような場合は、給水管や排水管に問題がある可能性も考えられます。例えば、給水管の圧力が高い場合に音がしたり、排水管の詰まりが原因で空気が逆流して「ゴボゴボ」といった音がしたりすることもあります。これらの場合は、専門的な知識や技術が必要になるため、無理に自分で対処しようとせず、速やかに専門の水道業者に相談することをおすすめします。まずは、タンク内部の簡単なチェックから試してみて、状況を把握することが大切です。
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洗面所の水漏れ、小さなサインを見逃さないで
私たちの生活に欠かせない洗面所。毎朝顔を洗ったり、歯を磨いたり、手を清潔に保ったりと、一日に何度も利用する場所です。加西市で水道修理が漏水した排水口交換すると、その便利さの裏で、洗面所の水回り設備は常に水圧や温度変化にさらされており、劣化が進みやすい環境にあります。そして、もし水漏れが発生したとしても、そのサインは意外と見過ごされがちです。蛇口の先端から水がポタポタ垂れるような分かりやすい水漏れであればすぐに気づけますが、洗面台の下や壁の内部など、普段あまり目にしない場所でひそかに水漏れが進行していることもあるのです。 洗面所の水漏れは、発見が遅れると非常に厄介な問題に発展します。水がシンク下のキャビネットや床下へと侵入し、建材を腐食させたり、カビを繁殖させたりする原因となります。特に湿気のこもりやすいシンク下は、一度水が浸入すると乾燥しにくく、木材の腐食やカビの発生が急速に進むことがあります。カビは見た目が悪いだけでなく、健康被害を引き起こす可能性もあります。さらに恐ろしいことに、湿った木材はシロアリを呼び寄せる原因ともなり、建物の構造に深刻なダメージを与えかねません。ですから、「小さな水漏れだから大丈夫」と軽く考えず、早期にサインに気づき、適切に対処することが何よりも重要なのです。 では、洗面所の水漏れに気づくための「小さなサイン」とは、どのようなものがあるのでしょうか。まず、洗面台下の収納を開けたときに、いつもと違う湿気を感じたり、カビ臭い匂いがしたりしないか注意してみてください。収納物の奥や床面に触れてみて、じっとり濡れていないか確認することも大切です。洗面台本体と壁や床との隙間、あるいは洗面ボウルとカウンターの接合部分に、水が滲んだ跡や白いカルキの跡がついていないかもチェックポイントです。蛇口本体の根元やハンドルの下など、普段あまり意識しない部分も、注意深く見てみると小さな水滲みを発見できることがあります。これらのサインは、水栓や配管のどこかで水漏れが始まっている可能性を示唆しています。 もし、このような小さなサインに気づいたら、不安や焦りを感じるかもしれませんが、まずは落ち着いて状況を確認することが大切です。そして、最初に行うべき最も重要な行動は、水の供給を止めることです。洗面台下の給水管と給湯管についている止水栓を閉めるか、それが難しい場合は家全体の水道元栓を閉めましょう。これにより、これ以上の水漏れを防ぎ、被害の拡大を食い止めることができます。水の供給を止めたら、改めてどこから水が漏れているのか、その場所を正確に特定しようと試みます。 ご自身で原因を特定できない場合や、修理に不安がある場合は、無理せずプロの水道修理業者に相談することが賢明です。洗面台下の配管は構造が複雑で、無理に自分で手出しすると状況を悪化させてしまうリスクがあります。プロであれば、適切な知識と工具で迅速かつ確実に修理を行ってくれます。洗面所の水漏れは、早期発見と迅速な対処が非常に重要です。小さなサインを見逃さず、もしもの時には迷わず専門家を頼る判断が、大切な住まいを守ることに繋がります。日頃から洗面所の換気を心がけたり、シンク下を時々チェックしたりして、小さな変化に気づくことが、トラブルを未然に防ぐ、あるいは早期発見・早期対処に繋がる鍵となります。
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アパートの水道元栓どこにある?見つけ方ガイド
アパートに住んでいて、突然の水漏れや水道工事などで「水道の元栓を閉めてください」と言われた時、どこにあるか分からず困った経験はありませんか?アパートの水道元栓の場所は建物によって様々ですが、一般的に設置されている可能性の高い場所を知っておけば、いざという時に慌てず対応できます。まず、最も一般的な設置場所は、玄関ドアの外側、メーターボックスの中です。玄関横の壁に、鉄製の扉が付いた小さな箱のようなスペースがある場合、それがメーターボックスです。中にはガスメーターや水道メーターと一緒に、水道の元栓(止水栓バルブ)が設置されていることが多いです。扉には鍵がかかっていることもありますが、簡単なロックで開けられるタイプや、ドライバーなどで開けるタイプもあります。次に考えられるのは、パイプスペース(PS)と呼ばれる場所です。これは、建物の共用廊下などに設置されている、配管類が集中しているスペースのことで、メーターボックスと同様に鉄製の扉が付いています。複数の部屋のメーターや元栓がまとめて設置されていることもあります。自分の部屋番号が明記されているか確認しましょう。比較的新しいアパートや、設計によっては、各住戸の玄関付近の床下収納や、洗濯機置き場の近く、あるいはユニットバスの点検口の中などに、その部屋専用の止水栓が設けられているケースもあります。これは元栓とは少し異なりますが、部屋全体の水を止める機能を持っています。屋外に目を向けると、アパートの敷地内の地面に「量水器」や「止水栓」と書かれた蓋がある場合があります。これは建物全体の元栓であることが多いですが、場合によっては各戸の元栓が設置されていることもあります。ただし、地面にある元栓は操作が固かったり、専用の工具が必要だったりする場合もあるため、緊急時以外は自分で操作しない方が良いかもしれません。どうしても元栓の場所が見つからない場合は、大家さんや管理会社に問い合わせるのが確実です。入居時に場所を教えてもらっているはずですが、忘れてしまった場合でも、連絡すればすぐに教えてくれるでしょう。緊急時に備えて、普段から自分の部屋の水道元栓の場所を確認しておくことは非常に大切です。一度場所を確認しておけば、水漏れなどのトラブルが発生した際に、迅速な初期対応が可能になります。
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給湯器水抜き後の再開方法間違えると故障の原因に
水抜きを行った給湯器を安全に再開させるためには、正しい手順を踏むことが非常に重要です。もし手順を間違えると、給湯器内部に空気が入ったまま運転してしまったり、部品に負担をかけたりして、故障の原因となる可能性があります。安心して温かいお湯を使うために、水抜き後の正しい再開手順をしっかりと確認しておきましょう。まず、最初に行うべきは、水抜きのために開けておいた全ての箇所を閉じることです。給湯器本体の下部にある給水側と給湯側の水抜き栓を、時計回りにしっかりと閉めます。この際、締めすぎに注意し、適度な力で閉めてください。パッキンが正しく装着されているかも確認しましょう。次に、水抜きのために開けておいた宅内の全てのお湯側の蛇口を閉めます。キッチン、洗面所、浴室など、開けた箇所を全て閉め忘れないように確認してください。シャワーも忘れずに元の位置に戻しておきましょう。全ての水抜き栓と蛇口が閉まっていることを確認したら、次は給湯器への水の供給を再開します。給湯器の給水元栓(水抜き時に閉めたバルブ)を、今度は反時計回りにゆっくりと開けます。勢いよく開けると、配管や機器に急激な圧力がかかる可能性があるため、慎重に開けてください。給水元栓を開けると、給湯器の内部や配管に水が充填され始めます。「シュー」という空気の抜ける音や、水が流れる音が聞こえることがあります。水が十分に供給されたかを確認するために、宅内の蛇口(お湯側)を一つ、ゆっくりと開けてみましょう。最初は空気混じりの水が出てくることがありますが、やがて通常通り水が出るようになれば、配管内に水が満たされた証拠です。他の蛇口からも同様に水が出るか確認すると、より確実です。水が正常に出ることを確認できたら、いよいよ給湯器の電源を入れます。給湯器本体の電源プラグをコンセントに差し込むか、落としていたブレーカーを上げます。最後に、室内にある給湯器のリモコンの運転スイッチを「入」にします。これで給湯器が使用可能な状態になります。お湯が出るか、設定した温度でお湯が出るかを確認してください。もし、これらの手順を踏んでもお湯が出ない場合や、エラー表示が出る場合、あるいは異音や水漏れが見られる場合は、何らかの問題が発生している可能性があります。その際は、無理に使い続けず、速やかに専門業者に点検を依頼してください。
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水栓のレバーを自分で替えてみた
我が家のキッチンの蛇口、長年使っているうちにどうもハンドルの動きが悪くなってきたんです。広陵町にトイレ排水管つまりでは漏水した配管交換し特に温度調節や水量を少しだけ変えたいときに、スムーズに動かなくてイライラすることが増えてきました。見ると、表面も少しザラザラしてきて、これはもう寿命かな、と思ったのが交換を考えるきっかけでした。業者さんに頼むのも手ですが、インターネットで調べてみると、どうやら自分でも交換できそうだという情報を見つけ、挑戦してみることにしたんです。 まず、自分の家の蛇口がどのメーカーのどの品番なのかを確認しました。これが結構大事みたいで、合わない部品を買ってしまうと無駄になってしまうからです。取扱説明書を探したり、蛇口本体に貼ってあるシールを見たりして特定しました。品番が分かれば、交換用のハンドル部品をインターネットの通販サイトやホームセンターのオンラインストアで探すことができます。色々な種類があって少し迷いましたが、同じメーカーの互換性のある部品で、デザインも今のものとあまり変わらないものを選んで注文しました。部品が届くまでの間に、必要な道具も準備しました。モンキーレンチやプラスドライバー、マイナスドライバー、それに軍手や、念のためタオルやバケツなども用意しました。水を使う場所なので、床が濡れないようにビニールシートを敷いておくと安心です。 部品と道具が揃ったらいよいよ交換作業に取り掛かります。まずは水道の元栓、もしくは蛇口につながっている止水栓を閉めるのが最優先です。これを忘れると水が噴き出して大惨事になってしまいます。我が家の場合はシンク下の収納の中に止水栓がありました。時計回りに回すと閉まるタイプでした。しっかりと閉まっているか、蛇口を開けてみて水が出ないことを確認しました。水が出なくなったら、次は古いハンドルを取り外す作業です。ハンドルの種類によって外し方は異なりますが、多くの場合、ハンドルのどこかにネジ隠しのキャップのようなものが付いています。これをマイナスドライバーなどでそっと外し、中に見えるネジをプラスドライバーで緩めて外します。ネジが外れると、ハンドル本体が上に引き抜けるようになります。長年使っていると固着している場合もあるそうですが、私の場合は少し力を入れたら無事外れました。 古いハンドルが外れたら、新しいハンドルを取り付けます。取り付ける前に、蛇口本体側の取り付け部分を軽く拭いてきれいにしておくと良いかもしれません。新しいハンドルを、取り外したときと逆の手順で取り付けます。まず、新しいハンドルを軸に合わせて差し込みます。このとき、ハンドルの位置(お湯と水の表示など)が正しくなるように向きを確認します。ハンドルがしっかりと収まったら、付属のネジで固定します。ネジは締めすぎると部品を破損する可能性があるので、適度な力でしっかりと固定します。ネジを締め終わったら、ネジ隠しのキャップを取り付けます。これでハンドルの交換作業は完了です。 最後に、閉めておいた止水栓を開けます。ゆっくりと反時計回りに回して開けていきます。止水栓を開けたら、蛇口から水を出してみて、問題なく水が出るか、そして取り付けたハンドル部分から水漏れがないかをしっかりと確認します。お湯と水の切り替え、水量の調整など、ハンドルの動きもスムーズになったか試してみます。私の場合は、特に問題なく交換できて、水漏れもありませんでした。作業時間は準備も含めて1時間もかからなかったと思います。 自分で蛇口のハンドルを交換してみて、一番感じたのは達成感でした。専門的な知識がなくても、正しい手順と少しの注意を払えば自分でできるものなんだな、と自信につながりました。また、業者さんに頼むよりも部品代だけで済んだので、費用もかなり抑えることができました。交換したことで、ハンドルの動きが劇的にスムーズになり、毎日の家事が少し快適になったのも嬉しい変化です。もちろん、蛇口の種類によっては構造が複雑だったり、古いものだと部品が固着していて外れにくかったりすることもあるでしょう。もし作業中に困ったり、自信がなくなったりした場合は、無理せずにプロの業者さんに相談することも大切だと思います。でも、簡単なタイプのものであれば、DIYに挑戦してみる価値は十分にあると感じました。これからも、自分でできるメンテナンスは積極的にやっていきたいですね。
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トイレ異音放置が招いた高額修理の悲劇
「まあ、少し音がするくらい大丈夫だろう」。トイレからの小さな異音に気づきながらも、日常生活に支障がないため、つい放置してしまう人は少なくありません。しかし、その小さなサインを見過ごした結果、思わぬ高額な修理費用がかかる事態に発展してしまうケースがあるのです。ある一人暮らしの高齢女性、佐藤さん(仮名)の事例をご紹介します。佐藤さんは、数ヶ月前から自宅のトイレで「シュー」という微かな音がするのに気づいていました。しかし、水が止まっているようにも見えたため、「古いトイレだから仕方ない」と特に気に留めず、そのままにしていました。ところが、ある日、水道料金の請求書を見て驚きます。普段の倍近い金額が請求されていたのです。不審に思った佐藤さんは、水道メーターを確認したところ、家中の蛇口を閉めているにも関わらず、メーターのパイロット(小さな円盤)がゆっくりと回り続けていることに気づきました。原因を探ると、やはりトイレから音がしています。以前よりも音が大きくなっているようにも感じました。慌てて水道業者に連絡し、点検してもらったところ、トイレタンク内部のボールタップという給水部品が完全に壊れており、水が止まることなく便器に流れ続けていたことが判明しました。業者の話では、かなり前から水漏れが続いていたようで、その分の水道代が無駄になっていたとのこと。さらに、長期間水が流れ続けていた影響で、タンク内の他の部品にも負荷がかかり、排水弁のゴムも劣化が進んでいました。結局、ボールタップと排水弁の両方を交換することになり、部品代と作業費で数万円の費用がかかりました。加えて、数ヶ月分の無駄になった水道代も自己負担です。佐藤さんは、「あの時、すぐに業者さんに見てもらえば、こんなことにはならなかったのに…」と深く後悔していました。この事例のように、トイレの異音は、単に不快なだけでなく、水漏れのサインであることが多いのです。微量な水漏れでも、24時間365日続けば、水道代は着実に増加します。また、部品の劣化を放置することで、他の部品にも負担がかかり、故障箇所が広がってしまう可能性もあります。さらに深刻なのは、水漏れが床下などに及んだ場合です。気づかないうちに床材や建物の構造部分を腐食させ、大規模な修繕が必要になるケースも考えられます。